第104回全国高校サッカー選手権は28日、開幕する。同日は開幕戦1試合のみが行われ、早実(東京B)と徳島市立(徳島)が国立競技場で対戦する。
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悲願の全国初勝利をつかむ。2大会ぶり2度目の出場となった早実は開幕戦で徳島市立と対戦。2000年からチームを指揮する森泉武信監督は27日までにスポーツ報知の取材に応じ、4大会連続22度目の出場の強豪との一戦へ向けて「前回は負けちゃっているので、今回は石にかじりついてでも勝ちたい」と言葉に力を込めた。
創部56年で初出場を果たした前回は、開幕戦で広島国際学院(広島)に0―2で敗北。FW久米遥太(現早大、U―22代表)を中心に初の全国切符を勝ち取ったが、無得点に終わった。当時の1年生は現在の3年生。先発で出場したMF竹内太志を筆頭に、主将のMF野川一聡、背番号10を背負うFW霜田優真らは国立のピッチで悔しさと全国の厳しさを味わった。
今年は都2部(T2)のリーグ戦で、関東第一や修徳といった強豪が名を連ねる中、優勝を飾った。ただ、森泉監督は「今回は突出したエースがいるほどではない」と分析。試合内容も「あまり余裕な試合、優勢なゲームはなかった」と振り返る。
推薦入学は各学年若干名。
同じく初出場だった2年前の広島国際学院は、初勝利の勢いそのままに、2回戦で強豪の静岡学園(静岡)をPK戦の末に撃破した。「2つ勝ってもおかしくない力がないと全国では勝てない」。その考えのもと、選手権での目標は「2勝」を掲げる。指揮官は「1回勝っても2回勝てないと本物じゃない。1個勝って万歳ではなく、2個勝つくらいのスタンスで臨まないと、また記念出場になる」と発破をかけ続け、選手間でも「2個勝ちたい。2個勝つためには」と言葉が変化した。
ともに全国出場を果たしたラグビー部は27日に初戦を突破した。普段の練習では学校のグラウンドを分けあっており、多摩大目黒との決勝戦にはラグビー部全員が応援に駆けつけ、声援を受けた。同志の吉報に続き悲願の全国初勝利をつかみ、聖地・国立で「紺碧の空」を奏でる。(浅岡 諒祐)

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