フィリーズの主砲ブライス・ハーパー内野手が、クリスマス翌日の26日(日本時間27日)、自身のTikTok アカウントを更新。室内練習場での打撃練習動画を投稿し、「No Elite」(ノー・エリート)と胸にプリントされたTシャツが、ドンブロウスキー編成本部長への”当てつけ”ではないかと、物議を呼んでいる。

 事の発端は10月。リーグ優勝決定戦でドジャーズに敗退後、シーズン統括会見を行ったドンブロウスキー氏が、ハーパーについて「今季は、過去のようなエリート級のシーズンではなかった。今後、エリート級のレベルに戻れるかは彼次第。再び、レベルアップできるかどうか、私にはわからない。悪いシーズンではなかったが、メジャー10傑をエリートと考えれば、その範疇ではなかった」と、言及。「エリート」という単語を連発し、OPSで2016年以降最低だったシーズンを評価した。

 これを受けて、ハーパーは、米メディアに「チームへの貢献が評価されず、がっかりしているし、傷ついた」とコメント。両者の軋轢が表面化していた。

 ハーパーは、2019年にフ軍と13年総額3億3000万ドルの大型契約を結び、今季で7年目が終了。契約最終年の2031年まで、残り6年。ハーパーは「40代を過ぎてもフィリーズでプレーしたい」と契約延長希望を公言しているが、現段階で交渉は進展していない。皮肉たっぷりに「ノー・エリート」とプリントされたTシャツで黙々と打撃練習に打ち込む動画は広く拡散され、ファンも注目していた。

 ハーパーは、23日(同24日)に、米国代表として来年3月のWBCへの参加を表明したばかり。日本の連覇を阻止すべく、WBC初出場を決めたハーパーは、球団首脳への”反骨精神”をみせつける活躍が期待される。

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