第104回全国高校サッカー選手権が28日、東京・国立競技場で開幕した。前年度優勝校の前橋育英(群馬)を先頭に、各出場校が入場行進をした。

 選手宣誓は専大北上(岩手)の吉池晃大主将(3年)が務め、堂々と宣誓を読み上げた。

 「私たち選手一同は日々の努力の成果を発揮し、フェアプレーの精神を忘れず、これまで支えてきてくれた監督、コーチ、家族、仲間への感謝の気持ちを胸に、それぞれの目標のために諦めずに戦い続けます。

 今年、岩手県出身の大谷翔平選手がMVPに輝き、日本国内の野球界だけで無く、スポーツ界全体に大きな影響をもたらしてくれました。大谷選手のように世界で活躍していく選手が、今大会に出場する選手の中から多く出ることに期待を寄せています。

 自分は各道府県選出の選手の代表としてここに立つまでの間に、いくつもの分岐点を経てきました。過去のどの1点での振る舞いや行動が違っていてもこの場に立てていなかったことを思うと、人には誰にも人生を揺らす1点があるのだと強く確信します。この舞台に立てなかった選手たちの思いを引き受け、彼らの健闘を胸に戦うことで、今大会はもちろん、今後の人生においてもこの思いを大切にし、様々なことに前向きに取り組みたいと思っています。

 選手権はこれまでの全てをかけた集大成の舞台です。それぞれの高校がそれぞれの目標を目指し、支え合い、信じ合ってきた仲間との絆と、積み重ねてきた努力をピッチで表現し、1点、一瞬に魂を込めて戦うことを誓います」

 開会式の後には選手権初勝利を狙う早実(東京B)と徳島市立(徳島)が対戦する。

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