【リヤド(サウジアラビア)28日=勝田成紀】27日にリヤドで行われたボクシングの大型興行「THE RING V:ナイト・オブ・ザ・サムライ」を手がけたサウジアラビア総合娯楽庁トゥルキ・アラルシク長官(44)が自身のXを更新。「2026年前半には井上対中谷戦を観戦するために日本を訪れます」と、来年5月に東京ドームで計画される世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=とWBA・WBC・WBO世界同級1位の中谷潤人(27)=M・T=のスーパーファイト観戦のために来日する意向を明かした。

 井上は27日、挑戦者のWBC同級2位アラン・ピカソ(25)=メキシコ=に3―0の大差判定勝利。キャリアで初めて2戦連続で最終ラウンドのゴングを聞いたが、自身の史上最多記録を更新する6度目の4団体統一王座防衛に成功。世界戦27連勝は、単独史上最多記録となった。

 中谷はノンタイトル12回戦でWBC同級10位セバスチャン・エルナンデス(25)=メキシコ=に3―0の判定勝ち。同級転向初戦を飾った。

 試合後、井上が「そりゃもう、やりましょうよ」と中谷との対決に意欲。全勝同士の日本人対決実現へ、舞台が整った。

 アラルシク長官はXで、PFP(パウンド・フォー・パウンド)ファイター2人とフルラウンドを戦い抜いたピカソとエルナンデスに対し「彼らは並外れた粘り強さを見せ、エリート選手たちを相手に世界舞台にふさわしい実力を示した」と健闘をたたえ、井上と中谷に対し「勝利を心からお祝いします」と祝福した。

編集部おすすめ