大みそかの第76回NHK紅白歌合戦(後7時20分)のリハーサルが28日、東京・渋谷のNHKホールでスタートした。

 2009年に紅白からの勇退を宣言していた布施明は、16年ぶりの出場。

78歳での出場は、特別枠の堺正章の79歳に次いでの年長者。今年デビュー60周年。万感の思いで「MY WAY」を披露する。「60周年を区切りに、最後のピリオドとしてやることになりました。16年前に若い人に席を譲ろうと思ったら、今度は若い人から席を譲るからと言われた」と笑った。

 歌唱するのは16年前と同じ「MY WAY」。先輩から「数年経って同じ歌を歌ってもまた違う」と言われてきたが、リハーサルで歌唱し「同じ歌でもこんなに気持ちが違うんだなと感じた」と実感。18日に78歳を迎えたが「90代では無理だけど、少しでも長く(歌いたい)」。同世代に向けて「みんなずっと歌い続けてもらいたい」と呼びかけた。

 初共演の歌い手も多く、会いたいアーティストについて「お会いしたことのない、皆さん」と回答。「若いアーティストがいるから、私たちのエンターテインメントはやれている。若い人を目の当たりにできるのは楽しみ」と期待していた。

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