12月29日に36歳の誕生日を迎えた男子テニスで元世界ランキング4位の錦織圭(ユニクロ)が、2026年も現役続行を決めた。5月に腰痛を発症し、22年の左股関節手術から左ひざ、右足首、右肩と続く故障で、24年を含め2度の引退危機があったという。

しかし、けがに負けたくない意地と、自身の才能を無駄にしたくないという思いで、現役続行に踏み切った。満身創痍(そうい)の体にむち打ち、自らを奮い立たせた錦織が、葛藤や現状について、スポーツ報知の単独インタビューに答えた。(取材・構成=吉松忠弘、全3回の1回目)

 今回は18個の質問をぶつけ、○×で錦織に答えてもらい、その後、答えを深掘りした。

 問1 11月に出場した慶応チャレンジャーの結果は、現状としては上出来だった=○

 問2 日本選手と対戦するのは今でも苦手だ=あ~、う~(考えた末に)はいはい○

 問3 数少ない試合数だったが、今年最も調子が良かったのは香港(オープン=OP)だ=×(答えは5月ジュネーブ・オープン2回戦ハチャノフ戦)

 問4 全米に準優勝した2014年ごろと今では、テニス界で最も異なるのはスピードだ=○

 問5 現実的に今、シナーと対戦したい=う~ん、まあまあ、はい、どっちもですね(迷いながら)○×

 問6 健康であれば、トップ100に返り咲ける=はい(自信満々で)○

 問7 自分がもう36歳だとは信じられない=あ~、はい(苦笑い)○

 問8 プロになった時に考えていたテニス人生よりうまくいっている=う~ん○

 問9 今年がテニス人生の中で最大の危機だった=まあ、この3年(が危機)なんで。まあ一応は。○

 問10 もうできないかもしれないと、心が折れたことがある=(即答)○

 問11 昔よく話していた、けがでテニスを辞めるのはできれば避けたい=もちろん(即答)○

 問12 健康だったら、勝てない、無理と思ったらすぐに辞めたい。しがみつきたくない=これも半々。真ん中というか、両方ある。○×

 問13 引退した後の人生は、それなりに描いている=まあちょっとだけ。あんまり、これ言いたくないかな。(少し)○

 問14 引退したら、日本に拠点は移したい=これは、まだ分からないかな。×

 問15 来年の目標はまだ決まらない=はい。

 問16 いずれは自分の名前をつけた大会などを作りたい=これは特にはない。×

 問17 自分以上のテニス選手は、今後、日本から必ず出てくる=いやまあ、そう願いたいですね。○(希望)

 問18 テニスがまだ好きだ=はいはい、もちろん。○

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