◆第104回全国高校サッカー選手権▽1回戦 徳島市立4―1早実(28日・国立競技場)

 東京・国立競技場で開幕し、2大会ぶり2度目の出場の早実(東京B)は徳島市立(徳島)に1―4で敗れた。

 序盤は一進一退の攻防が続いたが、前半36分に自陣でのクリアが相手に渡りピンチになると、最後は相手のMF芳田翠(2年)に先制点を献上。

後半2分にFKから頭で沈められて2点ビハインドになると、その後も2点追加された。森泉武信監督は「結論としては完敗だった。前半の失点が大きく響いてしまった」と悔しさを見せた。

 最後に意地を見せた。試合終了間際、背番号10を背負うFW霜田優真(3年)がカウンターの好機からネットを揺らし、1点を獲得。試合には敗れたが、聖地・国立に「紺碧の空」を奏で、スタンドは「VIVA WASEDA」で盛り上がった。前回は1点も取れずに敗れただけに、霜田が「執念で取った1点」と振り返ったゴールは、早実サッカー部にとって確かな一歩となった。

 指揮官も完敗を認めつつ「今日は色々な学校関係者を含め、多くの人たちが応援に来ていることは分かっていた。あそこまで点差を開いてなかなか勝つのは難しい状況でしたが、最後まで1点をという姿勢は見せてくれた」と選手をたたえた。

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