オリックス・麦谷祐介外野手(23)が28日、岸田監督から「ガス欠克服」指令を出された。昨年のドラフト1位で入団し、プロ1年目は79試合で打率2割3分1厘、1本塁打、10打点。

「アグレッシブにやってくれたけど、まず体力が(課題)。一試合で出し切るのは当然で、それをまた次の日にもやらないと」と、レギュラーへの条件を突きつけられた。

 指揮官の言葉通り、2日連続で先発した場合、2戦目以降は打率1割5分6厘(32打数5安打)。前日に先発せずにスタメンだった場合の同2割2分8厘(79打数18安打)に比べて数字の低下は明らかで、麦谷も「2試合出ただけでも疲れが全く違った」と振り返る。今オフは食事やサプリの摂取法を見直し、来年は3キロ増の体重83キロで戦うことを計画。「143試合に出られるフィジカル面の準備をしていきたい」と気合十分だ。

 チーム全体では、23年から3年連続で盗塁数がリーグワースト。その中で、自身は球団トップの12盗塁を決めた。「ある程度のスタートを切れば成功すると分かった。30盗塁はしたい」。成長株が「2試合目の壁」を乗り越え、戦いの幅を広げる。(南部 俊太)

 〇…西野が「年男」の飛躍を誓った。

チーム野手最年長の35歳は、来年の干支(えと)でもある「午(うま)年」生まれ。この日は年内最後となった大阪・舞洲で自主練習し、「年男らしいプレー、結果を出せれば」と力を込めた。167センチと小柄だが、11年目の今季は7本塁打、35打点で自己最高の成績。年明けは杉本らと沖縄・宮古島で合同自主トレを行う。「今年よりも試合に出たい。これでいい、というのはない」と頼もしかった。

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