巨人の森田駿哉投手(28)が28日、クオリティースタート(QS=6回以上自責3以下)率8割を目標に、杉内投手チーフコーチの“10勝カルテット構想”に食い込む覚悟を口にした。2年目の今季、プロ初勝利を含む3勝を挙げた左腕は「常に安定した投球内容を続けることが大事。

(QS率)7割5分~8割くらいできたら」と意気込んだ。

 QSは先発投手の安定感を示す指標で、森田は先発7度で42・9%。今季セ・パ両リーグでQS率80%超えは、広島・森下、阪神・村上、日本ハム・北山、オリックス・宮城、日本ハム・伊藤の5人のみ。球界トップクラスの数値を目標に掲げたのは、来季に懸ける覚悟の表れでもある。

 安定した投球を続けるため、今オフはピラティスを本格導入。股関節や胸郭回りの可動域や柔軟性を見直し、「もっと力感なく、打者に対して嫌な球になってくるんじゃないか」と手応えがある。QS率向上の先には、2ケタ勝利と100イニング到達も見据える。

 今月中旬、杉内コーチは「1年間計算できる投手が4枚欲しい」とV奪回のカギを挙げ、期待の投手に森田の名も挙げた。報道を通じて知った左腕は、「結果でしっかりと信頼を勝ち取れるように」。先発ローテ奪取へ、殻を破る準備を整えていく。(小島 和之)

編集部おすすめ