ヤクルト・赤羽由紘内野手にとって25年は飛躍の1年になった。今季はオープン戦から猛アピール。

下半身のコンディション不良によって離脱した山田に代わって開幕・二塁でスタメンを勝ち取った。

 好不調の波が激しかったが、爆発力は目を見張るものがあった。7月は17試合で打率3割3分9厘、2本塁打、10打点と大暴れ。特に同21日の広島戦(神宮)では逆転サヨナラ3ランを放った。4―6の9回2死一、三塁で、ハーンの投じた初球のスライダーを振り抜くと打球は左翼ポールに直撃。「(公式戦の)サヨナラホームランは人生で初めてだったので、すごい気持ちがよかったです」と歓喜に満ちた表情で振り返ったシーンは、新たなレギュラーの誕生を予感させた。

 守備の面ではバッテリー以外の7ポジションを守るなど内外野を守れる万能性を生かし、103試合に出場。最終的に打率2割9厘、2本塁打、19打点にとどまったが、契約更改では120%増でホクホク顔だった。

 本人が「前半は自分としても調子のいい感じだったんですけど、後半になるにつれて成績が落ちてしまった。成績が悪かった時の課題と向き合えたことがすごくプラス。来年以降に生かさないとダメ」と厳しい言葉を残したように、さらなる成長が至上命令だ。

 ホワイトソックスへの移籍が決まった村上が抜けた分、チャンスが広がっている。

「ユーティリティーとしてチームには必要な存在だとは思うけど、レギュラーとして1年間出たい。そのためには規定打席に乗らないといけない」と赤羽。殻を破る覚悟はできている。

 ◆赤羽 由紘(あかはね・よしひろ)2000年6月29日、長野・松本市生まれ。25歳。日本ウェルネス筑北(現日本ウェルネス長野)高からBC信濃を経て21年育成ドラフト2位でヤクルト入団。22年7月に支配下契約。右投右打。176センチ、83キロ。26年の年俸2200万円(推定)。

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