元NHKでフリーの有働由美子アナウンサーがキャスターを務めるテレビ朝日系ニュースエンターテインメント番組の年末特別版「有働Times(タイムズ)年末SP」(日曜・午後8時56分)が28日、放送された。

 今月20日、岩手県宮古市でのマタギによるクマ猟に密着した有働アナ。

 「市街地に出没し、人を襲うようになったクマが今年、社会問題になりました。どうしてクマが変わってしまったのか。長年、クマと向き合ってきた人たちにその答えを求めて直接、話を聞いてきました」と、今年史上最悪の死者13人にのぼったクマ被害についてコメント。

 エサとなるドングリの凶作などでエサを求めて人里に下りてくるクマの増加の反面、狩猟免許を持つ人の高齢化による減少という現状をリポート。さらに大自然の中で命がけで戦うマタギの実態を目の当たりにし「クマを猟銃で撃つという瞬間に初めて立ち会って、率直に銃声というものに驚きましたし、そこから恐怖とか緊張感とか悲しみ、みたいな気持ちが一斉にあふれ出したんですけれども、取材中に聞いた言葉で『街に出てくるクマが性質を変えたわけじゃなくて、里山を放棄したりという人間社会の変化にクマは対応してるだけなんだ』という言葉が非常に印象的でした」と有働アナ。

 「(専門家によると)来年の春、冬眠からさめたクマが街に出てくる可能性が高いということでした。もちろん、人の命を守るために駆除するという方法も必要ですけど、もっと長い目で見て人とクマと、人と自然というのをどういうふうに考えて、どういうふうに作っていくかという、ここをなんとかしないと同じことが繰り返されるというふうに思いました」と真剣な表情で話していた。

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