大みそかの「第76回NHK紅白歌合戦」(後7時20分)に歌手の松田聖子が特別企画で出場することが28日、同局より発表された。5年ぶり25回目。

最終歌唱の後に登場し、「青い珊瑚礁」で「昭和100年」の紅白を締めくくる。

 デビューから45年、日本の音楽シーンの第一線を走り続けてきた聖子が、紅白のステージに帰ってくる。

 紅組がMISIA、白組がMrs.GREEN APPLEが最終歌唱者を務めるが、その対戦後、「究極の大トリ」として登場。NHKホールから1980年の初出場時に歌った「青い珊瑚礁」を披露する。特別枠で番組の最後に歌唱するのは、2018年(第69回)のサザンオールスターズがいる。

 松田は「放送100年という輝かしい節目、そして私自身のデビュー45周年に、再び紅白のステージに立たせていただけることを心から光栄に思います」と喜びのコメントを寄せた。数あるヒット曲から「青い珊瑚礁」を選択した理由を「私にとって、初出場時の大切な原点と言える曲です」と説明。「皆様への感謝を込めて、精いっぱい歌いたいと思います。大みそかに皆様と笑顔でお会いできることを楽しみにしています」と心待ちにした。

 今年は、6月放送の45周年の軌跡をたどった音楽番組「NHK MUSIC SPECIAL」に出演。放送後、大きな反響を受けて8月に再放送された。同局関係者によると、NHKは「今年の目玉」の一つとして、聖子側に熱烈なラブコール。

粘り強く交渉を続け、それが実った形だ。

 聖子は1980年の初出場から9年連続で出場し、その後、2020年まで計24回出場した。21年は長女の女優・神田沙也加さん(享年35)の急死に伴い、本番6日前に出場を辞退していた。

 演出や衣装など、本番に向けて期待は高まるばかり。「アイドル」の枠組みを超え、昭和・平成・令和の「時を超えた日本のポップスの象徴」として、「放送100年」「昭和100年」の記念すべき紅白を締めくくる。

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