◆プロボクシング「THE RING V:ナイト・オブ・ザ・サムライ」 ▽WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇4団体統一王者・井上尚弥 (判定) アラン・ピカソ●(27日、サウジアラビア・リヤド、ムハマド・アブド・アリーナ)

 世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(32)=大橋=がWBC同級2位アラン・ピカソ(25)=メキシコ=を判定で下し、世界戦27連勝を決めた防衛戦から一夜明けた28日、帰国した。

 大橋ジムの大橋秀行会長(60)、父の真吾トレーナー(54)らと羽田空港に降り立った尚弥。

試合を終えると、20時にホテルへ戻ると、4時間後には空港に向け出発したという。そして夜明け前には機上の人となった。

 羽田空港で取材に応じた尚弥は「やっと帰って来られた。試合は気持ちと体が一致しないところがあって、やろうとしたことができなかった。でも、内容はともあれ、しっかり勝てた。年4勝で終えることができて、来年につながる。去年からキャリアを加速したし、また来年精進したい」と話した。

 来年5月に対戦が期待される中谷潤人(27)=M・T=は自身の元スパーリングパートナーのセバスチャン・エルナンデス(25)=メキシコ=に判定勝ち。中谷は3―0判定勝ちも、スーパーバンタム級初戦で手数の多い相手に苦戦も強いられたが「セバスチャンとはああなると予想できた。予想通りでした」と感想を口にした。ただ、「昨日の試合は色々な評価があるが、昨日は勝負じゃないので。自分としては5月にベストに持って行ければ」と中谷との対戦に前向きな姿勢を改めて示した。

 「今年は4試合やって、課題だったりもしっかり見えた。また来年、ボクシングをしっかり完成させたい」と尚弥。来年のプランを聞かれると「5月に集中したい試合があるので。その後は何も決まっていない」と大一番へ意欲を示した。

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