29日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)で、同局の元社員でコメンテーターの玉川徹氏が鈴木憲和農水大臣を単独インタビュー。農政について直撃した。

 玉川氏は石破茂政権では「コメ増産」、それ以前は「需要に応じた生産」を目標としていたと、まずスタジオで紹介。その後鈴木農相インタビューVTRが流された。

 「今まで日本のコメ農政に対して僕はずっと疑問を持っていたんです。いったい何を守りたいのか。農家の数を守りたいのか、日本の生産を守りたいのか、これはどちらが大事なんですか?」と玉川氏は質問。これに鈴木農相は「間違いなく言えるのは日本のコメ生産を守りたいです」と即答した。

 しかし日本の人口減少は加速化。それもあって玉川氏は「もし需要にあわせて生産をずっと続けていくと、生産がどんどん縮んでいきますよね。それでいいのかという思いをずっと持っているんです」と指摘。鈴木農相は「まさにおっしゃっていただいたことが、本当に私は課題だというふうに思っている」とし、1960年~現在までの生産量、需要量が右肩下がりになっているグラフを見せながら「私がやらなくてはいけないと思っているのは需要という右肩下がりを右肩に上げていく、このことをまずやりたいんです。そうすると需要が大きくなるんだったら、もっと作っていいよねと。というところまでやらないと日本のコメの世界の未来というのは見えてこないというふうに思っています」と答えた。

 これ聞いた玉川氏は納得したように「僕は大臣が代わった時『需要に応じて生産』という話を聞いた時に正直がっかりしたんですよ。せっかくかかった大号令(増産)が元へ戻るのかと」と正直に伝えていた。

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