大みそかの第76回NHK紅白歌合戦(後7時20分)のリハーサル2日目が29日、東京・渋谷のNHKホールでスタートした。白組最多38回目の出場となる郷ひろみは代表曲「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」を歌唱する。

先立ってファンクラブサイト(FC)で紅白勇退を発表。リハーサル後に改めて初めて自らの口で明かした。

 郷は笑顔で手を振りながら登場。写真撮影では「みなさんがほしいのはこれですよね?」とジャケットプレーで四方八方に笑顔を振りまいた。

 郷は「みなさんにご報告をしなければならないことありまして、2025年、今年の紅白歌合戦で一区切りつけたいと思っています。僕が出演させて頂くことで、機会をいただいたNHKのみなさま、楽しみにしてくれたみなさまに心から感謝したい」と語った。「紅白歌合戦、僕にとって特別なステージ、成長できる場だったと思います」と回想しつつ「だからこそ若い方を応援したい」と勇退の決心に至ったことを告白。今年は70歳を迎えたが「何年か前から考えていたが、節目は今年なのかなって。僕らしく楽しいステージにしたい」と意気込みを語った。

 さらに「紅白歌合戦のステージは最後だけど、郷ひろみとしては多くの方に支えられて今日まで来た」としみじみ。「僕自身が終わるわけじゃなくて、歌への情熱はあせない。紅白は今年最後で一区切りつけても、僕の情熱は消えないんで」と語った。

【郷ひろみコメント全文】

2025年の紅白歌合戦を一区切りにさせていただくことを

ご報告いたします。

長きにわたり出演の機会をいただいたNHKの皆さま、

そして応援してくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。

紅白歌合戦というステージは

ボクにとって挑戦であり成長の場でした。

今回の決断は「終わり」ではなく

一つの「節目」と思っています。

これからは、次の時代を担う若いアーティストの皆さんが、

この舞台でさらに輝いていくことを

心から応援していきたいと思っています。

そして、いつも支えてくださっているファンの皆さん。皆さんの存在が、紅白だけにかぎらず、

ボクをステージという場所へ

いつも前向きに導いてくれます。

本当にありがとう。

70歳を迎えた今も、音楽への情熱はなにも変わりません。

これからも全力で向き合い、歌い続けます。

皆さんと一緒に歩んでいけたら、こんなに嬉(うれ)しいことはありません。

今年の紅白歌合戦も、どうぞ最後まで楽しんでください。

2025.12.29

郷 ひろみ

編集部おすすめ