大みそかの第76回NHK紅白歌合戦(後7時20分)のリハーサル2日目が29日、東京・渋谷のNHKホールでスタートした。リハーサルを終えた郷ひろみは、先立ってファンクラブサイト(FC)で紅白勇退を発表。

その後、初めて自らの口で勇退について語った。

 会見での主な一問一答は以下の通り。

 -意気込みを。

 「その前に、みなさんにご報告をしなければならないことがありまして、2025年、今年の紅白歌合戦で一区切りつけたいと思っています。僕が出演させて頂くことで、機会をいただいたNHKのみなさま、楽しみにしてくれた皆様に心から感謝します」

 -勇退に至った経緯。

 「紅白歌合戦というのは、僕にとって特別なステージ。挑戦でもあり、機会を頂くことによって自分が成長できる場でもあった。僕自身がそう感じたように、若者たちが同じような気持ちで挑戦し続けて欲しい。応援していきたいって思っている。それが僕にできることかな」

 -若いアーティストを後押しをする?

 「そうですね。はい」

 -古希(70歳)を迎えた影響があったか。

 「何年か前から考えていたんですけど、70歳になってみて節目っていうのは今年かなと思って、ご報告した方がいいかなと」

 -区切りのステージはどんなものにしたいか。

 「僕らしく、とにかく楽しいステージにしたい。今年も(会場を)走るんじゃないんですか(笑)」

 -自身で決意したのか。

 「僕が言い出したんですけど、話し合いを重ねて結論を出しました」

 -「続けて欲しい」という声について。

 「紅白歌合戦のステージは最後なんですけど、郷ひろみとしては、多くの方に支えられて今日まで来たなって思っているし、僕自身が終わるわけではない。特別なステージなんですけど、歌への情熱は決してあせないんで、(今後は)ファンの皆さんと同じ景色を眺めていきたい」

 -紅白で一番の思い出。

 「どれも素晴らしい演出だったので、どれかってことはないんですけど、パッと頭に浮かんだのは、何年か前(23年)にブレイキンやったじゃないですか。あれはすごく練習した。それと、土屋太鳳ちゃん(とコラボした時のダンス)ですよね。(17年)『言えないよ』だったかな、特にエンディングは忘れられないって思います」

 -会見で着用した赤と白のジャケットについて。

 「紅白なんです!これを見た時に『これだ!』と思って、決めました」

 -1年を振り返って、漢字一文字で。

 「今年は70歳っていう節目の年。来年はファンクラブができて55年。

再来年がデビューしてから55年になる。自分の中では、今年がホップ(来年が)ステップ、そして再来年のジャンプっていうふうに位置づけているんです。だから、『動』ってどうですか。まだまだ動く、原動力とかいろんな意味があるんですけど、『郷!』『動!』みたいな(笑)」

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