◆第104回全国高校サッカー選手権▽1回戦 興国(大阪)2―0帝京大可児(岐阜)(29日・U等々力)

 7大会連続12度目出場の帝京大可児(岐阜)は6大会ぶり2度目出場の興国(大阪)に0―2で敗れ、1回戦で姿を消した。

 昨年度の選手権では3回戦で、優勝した前橋育英に2―3と惜敗した。

今年のチームはここから再出発。MF青木嘉宏主将(3年)ら悔しさを知るメンバーが軸となり、攻撃力のあるチームで全国に挑んだ。

 この日は技術力で上回る興国に押し込まれる展開で、前半は何とか無失点でしのいだ。だが、後半に2失点。2点を追う展開となった後は何度かゴール前に迫ったが、得点は奪えなかった。

 仲井正剛監督は「(GKを中心に)粘り強く戦ってくれた」としながら、「相手の圧力というより、自分たちの緊張やそういうところを取ってあげられれば、スコアは変わってきたかな」と悔しそうに話した。「(好機の)回数を増やすことを1年間やってきた。そこで決めきるフェーズ(段階)に行ったんだぞという話はしたが、1年間選手たちがプリンスリーグも戦い、負けたゲームはこんな感じのゲーム」と受け止めた。

 指揮官は「帝京大可児のサッカーをしたいと言って、(ほとんどの選手が)入ってきてくれている。もちろんできる時間帯、できない時間帯があるが、昨年、一昨年よりも(今年は)できる時間帯がかなり少なかったのが悔やまれる。また積み上げてやっていきたい」と前を向いた。

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