大みそかの第76回NHK紅白歌合戦(後7時20分)のリハーサル2日目が29日、東京・渋谷のNHKホールで行われた。

 今回の出場者で最多となる48回目の紅白となる石川さゆりは、14回目の「天城越え」を披露。

NHK交響楽団とのスペシャルコラボレーションで、壮大な歌唱を届ける。

 48回目の出場に、石川は「本当に1977年に初出場させていただいたときは顔ぶれが変わってしまった」と感慨深げ。長女を妊娠中だった1983年以外は毎年出場しており「自分が望んでもできることではない。ありがたく、うれしいなと思います」と謙虚に話した。

 この日、白組の最多出場者の郷ひろみが紅白からの勇退を発表。郷が1972年、石川が73年デビューで「だいたいデビューも半年(違い)ぐらいの、そういう意味でも仲間ですから。紅白でご一緒できないのは寂しいかなと思いますけど、いろんな音楽の向かい方あると思う」と思いやった。「『卒業』という言葉がありますが、若いときと違って、大みそかの短い時間に集中力を高めてコンディションを整えるのは簡単なように見えて厳しいこと。先輩や仲間が一言じゃ使っちゃいけない言葉」と真剣な表情で話した。

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