アジア各国の野球途上国の代表選手を中心に構成される独立リーグの野球チーム「佐賀アジアドリームズ」が29日、来年1月16日、ドリームズ野球アカデミーカンボジア校を開校すると発表した。

 同チームは2025シーズンは、インドネシア、スリランカ、フィリピン、カンボジア、パキスタン、タイ、ベネズエラ、ドイツ、日本、計9か国の選手たちが集結。

選手たちは、言葉や文化の壁を超えて、共同生活をしながら野球レベルの向上に励んでいる。2025シーズンからは、地域の耕作放棄地を活用した農業プロジェクトも開始。佐賀県初の県民球団として、「地域を応援するチーム」を目指している。

 今回誕生する野球アカデミーは、「アジアでの野球振興と発展」を理念に掲げるドリームズの思いが形になったものといえる。舞台は、カンボジアの中央部に位置するコンポントム州にある私立学校。学校では体育の授業で野球が取り入れられており、生徒たちは日常的に野球を通して、社会で必要な礼儀やルールの大切さを学んでいる。ドリームズは、この教育方針に共鳴し、野球アカデミーの創設を提案。この提案を学校側が受け入れることで、アカデミーの開校が実現した。

 アカデミーを監修するドリームズ香月良仁監督(元千葉ロッテマリーンズ投手)は「カンボジアをスタート地点とし、各国に野球アカデミーを創設していこうと思っています。ベースボールではなく日本流の“野球”を輸出し、チームワーク、礼儀、倫理観なども学んでもらい、野球をすることで人生を豊かにして欲しいと思っています」とコメントした。

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