◆第71回東京大賞典・G1(12月29日、大井競馬場・ダート2000メートル、重)

 年末の国内ダート頂上決戦に15頭(アラジンバローズが出走取り消し)が出走し、7番人気で単勝7730円のディクテオン(セン7歳、大井・荒山勝徳厩舎、父キングカメハメハ)がゴール前でミッキーファイトとの競り合いを制し、G1初勝利を飾った。矢野貴之騎手は同レース初勝利。

地方馬の勝利は2005年アジュディミツオー以来、20年ぶりとなった。勝ちタイムは2分4秒3。

 同馬は今年9月にコリアカップを制覇。地方所属馬として海外ダートグレード競走初勝利を飾っていた。11月のJBCクラシック(船橋)に登録していたが、見送って東京大賞典に照準を定め、強豪JRA勢を撃破した。

 単勝1・4倍で断然1番人気のJRAのミッキーファイト(クリストフ・ルメール騎手)が首差で2着。4番人気のJRAのアウトレンジ(松山弘平騎手)が3着だった。

 枠連単5→7は1万8040円。馬連単10→13は1万7890円。3連単10→13→15は8万1520円。3つの券種で万馬券となった。

 荒山勝徳調教師(ディクテオン=1着)「当初はJBCクラシックを予定していましたが、思っていたような状態ではなく、放牧に出して、東京大賞典一本に絞りました。

帰厩してからは思うような調教を積むことができ、ディクテオンも応えてくれて、今日の結果につながりました。

 (仕上がりは)前走のコリアCも悪くない状態だったが、今回の方が質、量ともに積めて厩舎的には満足のいく仕上げで、いい競馬をしてくれると思っていました。

 (レースは)道中は自分が思っていたより前めからの競馬で、直線外に持ち出した時に、もしかしたらと思ったが、叩き合いになった時は、かわるかなと思って見ていました。

 (今後について)次はドバイに行くしかないかなと。短期放牧を挟んで向かうことになると思います」

 視野に入れるドバイ・ワールドC(3月28日、メイダン競馬場・ダート2000メートル)にはフォーエバーヤングも参戦を予定している。

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