ヤクルトから戦力外通告を受けていた北村拓己内野手(30)が現役を引退することが29日、分かった。この日までにNPB球団からのオファーはなく、プロ野球人生にピリオドを打つことを決めた。
北村拓は本紙の取材に対し「僕の中ではまだ現役でやりたかったですけど、僕らは必要とされなくなったらグラウンドには立てない。NPB以外のカテゴリーで野球をやるということも考えましたけど、そこには気持ちが追いつかなかったので、ユニホームを脱ぐことを決めました」と決断の理由を明かした。
亜大から17年ドラフト4位で巨人に入団。23年の現役ドラフトでヤクルトに移籍した。今季は自己最多62試合で打率1割9分、3本塁打、7打点。内野の全ポジションを守れるユーティリティーとして通算286試合に出場した。「レギュラーは取れなかったですけど、チームに必要なことは何なのかを常に考えて、自分の居場所を見つけながらやってきた」。今季は9月12日のDeNA戦(神宮)で大差の9回に2年ぶり自身2度目の登板を果たすなどファンの記憶にも残った。
大好きな野球の第一線から身を引くという葛藤から毎晩涙を流す日々が続いたが、妻でアイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバーだった伊藤祐奈さんと話し合いを重ねるうちに新たな目標を見つけた。
アイドルを引退した後に祐奈さんが(株)TKMKを起業。同社の事業の一つとしてTKMアカデミーと名付けたスクールの設立を準備中だという。野球教室やオンラインでの指導なども行う予定で「将来のプロ野球選手を育てていきたいというのが次の目標。
「巨人から始まり、ヤクルトと2球団。たくさんの人に支えられて8年間もプレーさせてもらえた。僕のプロ野球人生は幸せでした」。新たに情熱をささげられる夢もできた。北村拓己の人生第2章の幕が上がった。
◆北村 拓己(きたむら・たくみ)1995年8月29日、金沢市生まれ。30歳。十一屋(じゅういちや)ファイターズで軟式野球を始め、星稜中から星稜高に進み、3年夏に甲子園出場。亜大3年時に大学日本代表。2017年ドラフト4位で巨人入り。23年の現役ドラフトでヤクルトに加入。










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