◇JFA第49回全日本U―12サッカー選手権大会最終日(29日、鹿児島・白波スタジアム)

 史上初めての九州対決となった最終決戦は、サガン鳥栖(佐賀)がPK戦でソレッソ熊本(熊本)を破り16度目の挑戦で初の頂点に立った。

 0―0でのPK戦。

サガン鳥栖の5年生GK秋吉駿佑が、ソレッソ熊本の3人目を止め、最後は古賀睦基(6年)が豪快にゴールネットを揺らした。「アカデミーすべてのカテゴリーでタイトルを取ることができた。歴史を変えることができました」と荒木亮次監督の声は震えていた。

 自信はあったという。2年前に監督に就任して昨年はベスト4に進出。今春のチビリンピックでも準優勝するなど着実に結果を残していた。対戦したソレッソ熊本も広川靖二監督も「(サガン鳥栖の)あの圧力は他のチームには感じられないものだった」と脱帽。

 6年生のGKがチームに在籍していなかったことで大抜擢されたGK秋吉は「めちゃくくちゃ緊張しました」と胸をなでおろした。来年に向けては身長をあと6センチ高くして160センチになることを挙げた。そのために大好きなカレーライスを3杯食べるなどの体力強化に務めていることを明かしていた。

 

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