◆「JR東海 推し旅 presents STARDOM DREAM QUEENDOM 2025」 ▽ワールド・オブ・スターダム選手権試合 〇上谷沙弥―安納サオリ●(29日、東京・両国国技館)

 メインイベントのワールド王座戦で女子レスラーで初めて今年の「プロレス大賞」に輝いた上谷沙弥が、安納サオリの挑戦を退け8度目の防衛を果たした。

 昨年末の両国大会で中野たむから同王座を奪取後、1年間防衛し続けた王者。

今年はフジテレビ系バラエティー番組「千鳥の鬼レンチャン」の女子300メートル走サバイバルレンチャンに出演。リング上の悪役とは違う素顔をのぞかせたことで人気沸騰。バラエティー番組に引っ張りだこの人気者となった。

 リング下で見守ったゲストの「くりぃむしちゅー有田哲平も「今をときめく沙弥様ですからね」と、その人気ぶりを認めるトップスターは、おなじみの漆黒のリングコスチュームで入場すると序盤から身体能力を生かしたスピーディーな攻防を展開。ダーティーなイス攻撃も披露すると「行くぞー!」と絶叫。場外乱闘でチェーンを持ち出した上に観客席の階段から突き落とす暴挙に出た。

 安納もエプロンでのジャーマンスープレックスで反撃。奪ったチェーンでロープを利用した“絞首刑”で締めつけたが、強烈なフットスタンプで反撃に出た上谷はフライングニールキック、場外へのフライングボディーアタックとたたみかける。

 安納のジャーマンスープレックス3連発、ジャパニーズオーシャンスープレックス、カミゴェの大技も鼻血を出しながら耐え抜くと、最後は必殺の旋回式スタークラッシャーでたたきつけ、3カウントを奪った。

 あまりの激闘に互いに倒れたまま動けない2人。最強の証(あかし)の赤いベルトを守った女王は、リング上でうつぶせたままマイクを持つと「これが現実だよ。残酷だろ…」とつぶやくと「沙弥様のきれいな顔を汚くしやがって、コノヤロー」と安納に向かってマイクをたたきつけた。

 安納が「私はあきらめへんからな」と吐き捨ててリングを去ったところでスターライト・キッドがリングインして挑戦表明。上谷も「いつでも、どこでもやってやるよ。子猫ちゃん」と受諾した。

 改めてマイクを持つと「この1年いろんなことがあったけど、改めて分かったことがある。私の生きる場所はスターダムのリングってことだ!」と絶叫。満員札止めの観客に向け「来年も沙弥様が見たことがない景色に連れてってやるから、沙弥様から目を離すなよ!」と宣言していた。

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