今年ほどクマ被害が顕著になった年はなかった。環境省によると、今年4~10月末の全国のクマの駆除数は、速報値で9765頭。
今年、クマの恐怖が世に広まったのは、北海道・知床半島の羅臼岳で東京在住の26歳男性が登山道で襲われ、8月15日に遺体が発見されたことだった。羅臼町職員で、30年以上ハンターとして活動する田澤道広さん(66)は「あのクマは、当時付近でよく目撃されていた『人を怖がらない親子連れ』だったんです。亡くなった方はクマよけの鈴を付けていたそうですが…。見通しのいい場所で声をあげ、手を叩くなどするだけでも、クマは逃げるはずなんですけどね」と首をかしげる。
なぜ人間を恐れないクマが出てきたのか。田澤さんは食料事情が大きく関わっていると指摘する。「山で食料バランスが崩れると、飽和状態になって生存競争に敗れたクマが街に出てくる」。弱いクマが食料確保のため、仕方なく人間を襲っている可能性があるのだという。
羅臼町では、実は23年が突出してクマ被害が多かった。今年は23頭を駆除したが、同年は71頭。「当時はハイマツ、サケ・マス、木の実と全てが不作」。今年の駆除数は過去2番目の多さで「サケ・マスは大丈夫なのですが、木の実が極めて不作だった」と説明する。
この「2年前」をポイントと指摘するのが、秋田猟友会事務局の関係者だ。東北地方は環境省発表のクマ駆除数の7割近くを占めるが、県別では秋田の1973頭が最多だった。同関係者は「確かに今年は木の実が大凶作だった」とした上で、「東北地方ではほんの10年前までは、ブナの実の増減は5~7年周期だったのに、近年急に2年周期になったんです」と指摘する。
それまでは凶作4~6年・豊作1年のサイクルが、凶作と豊作が交互に来る形に。豊作年の数が増えれば被害が減るようにも見えるが、「豊作の翌年の凶作時に被害が拡大する」のだという。豊作年に個体数が増加した状態で凶作を迎えるとエサのバランスが崩壊。市街地にクマがあふれ出す。つまり、木の実の豊作サイクルの変化に合わせ、クマ被害が増える周期も激変したということだ。
原因は地球温暖化による気候変動が考えられるが、詳しくは解明されていない。同関係者は「今年凶作なので、来年は豊作。クマ被害は少なくなるでしょうが、再来年の凶作時には再び問題が起こるかも知れませんね」と話した。

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