ばんえい競馬は今年の最終日を迎えます。振り返ると、一番印象に残っているレースはサクラヒメとのコンビで臨んだ重賞のドリームエイジC。

第2障害をスムーズにクリアして、これならいけると思ったところで、隣からついてきたキングフェスタと競り合う厳しい形に。直線半ばで振り切ったのですが、ゴール前で力尽き競走中止。全力を出し切ったのですが、違う判断はできなかったかと今でも悔しい思いがあります。この経験を今後にしっかり生かしたいですし、大目標のヒロインズC・BG1では勝利に導けるよう頑張りたいです。

 今日は8鞍に騎乗します。まずは12Rのガーネットを。5連勝で臨んだ前走の重賞クインCは初めて背負う高重量(680キロ)が影響し6着。それでも無理して上げた山(第2障害)をなんとかひと腰でクリアして、力は出し切ってくれました。レース後のダメージはなく、むしろ心身ともに大人びた雰囲気で折り合いもつくようになり、成長を感じます。自己条件なら好勝負に持ち込めるでしょう。

 11Rのばんえいダービーはホクセイテンリュウに騎乗。世代の一線級相手でハンデがなく、条件的には厳しいですが、軽い馬場は得意。

気持ちがまっすぐで先行力があり、障害にも不安はありません。積極的に運んで見せ場をつくりたいです。

 3Rのシチフクガクルは未勝利ながら、一戦ごとに力がついて、最後まで頑張ってくれるようになってきました。体の大きい子ではないけど障害は上手ですし、Dクラスなら力上位。落ち着いたペースになれば、チャンスは十分です。

 9Rのゴールドクイーンは近2走で先行力を生かして〈3〉〈2〉着とレースぶりが安定。この馬もせかされるより、ゆったりした流れの方が先手を取りやすく、しまいまで頑張ってくれるので、流れがかみ合えば。

(ばんえい競馬所属騎手)

【騎乗馬】(馬名の後ろは本紙評価)

2R・スーパーリキヒメ A

3R・シチフクガクル A

4R・デカマル A

7R・ディフェンダー A

9R・ゴールドクイーン A

10R・マオノダイマオー B

11R・ホクセイテンリュウ C

12R・ガーネット A

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