大相撲の横綱・大の里(二所ノ関)が30日、茨城・阿見町の部屋で稽古を納めた。11月の九州場所で千秋楽を左肩鎖関節脱臼で休場して以来、初めて相撲を取る稽古を行った。

右手で左肩を押さえながら、ゴムチューブを引っ張るなど患部付近を鍛えた後、三段目の藤宗を指名。当たりを受け止めてから右をねじ込んで攻め返した。ハズ押しや巻き替えなど多彩な攻めをみせ、10戦全勝。約1か月半ぶりの実戦に「色々なことを試した。恐怖心はなくさないとダメ」と意図を持って臨んだことを明かした。

 今年は年間3度の優勝、年間最多勝そして横綱昇進を成し遂げた。「怒とうの1年。あっという間でしたね」としみじみ。来年に向け「25年を超えるような26年にしていきたい」と抱負。新年は1月2日から稽古を再開し、来年1月の大相撲初場所(11日初日、東京・両国国技館)へ向け、仕上げていく。

編集部おすすめ