ジャスティンビスタ(牡3歳、栗東・吉岡辰弥厩舎、父サートゥルナーリア)に期待している。デビュー前から調教で水準以上の時計を出しており、動きの質も良く気になっていた一頭。

私と誕生日が同じ(4月9日)であり、少し縁を感じるところもあった。新馬(10月13日、京都・芝1800メートル)は現地で取材。スタート直後にふらつくなど幼さは残していたものの、直線で2着馬が馬体を併せてくるとグッともうひと伸び。即座に差し返したパフォーマンスに能力の高さを感じた。

 レース後に北村友一騎手は「返し馬の時点でまだ、良くなる余地がだいぶあるなという雰囲気でした」と振り返り、吉岡調教師も「体に余裕があるなかでこれだけ走れるということは、基本的な能力が高い」という評価。心身が充実していけばすごい馬になるのではないかと思い、続く京都2歳Sも本命を打った。

 2戦目は後ろのポジションからのレース。4コーナーで外に出すと、鮮やかな直線一気で重賞初制覇を飾った。非凡な瞬発力を発揮し、初戦とはまた違った強さを見せた勝ちっぷりには驚いた。完全に魅了され、追いかけ続けようと心に決めた。

 2戦2勝の重賞ホースとして迎えたホープフルSは、最後方から運んだが、ペースが緩く厳しい展開に。大外を回る形になり、追い上げ届かず8着に敗れ初黒星を喫した。

北村友騎手も気性面の難しさを指摘したように、課題の残るレースとなった。しかし、ラストは脚を使っており、位置取りの差だったように感じる。

 「まだこれからの馬」と吉岡調教師がホープフルSの前に話していたように、肉体的にも精神的にも伸びしろは大きい。この経験を糧にして、来年の飛躍につなげてほしい。(山本 理貴)

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