昨年末のホープフルSでは14着に惨敗。だが、ショウナンガルフ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎、父ハービンジャー)の能力はこんなもんじゃない―。

オルフェーヴルでクラシック3冠を達成するなど、数々の名馬とコンビを組んできた池添謙一騎手(46)=栗東・フリー=を取材し、強くそう思う。

 「筋肉、身のこなしが柔らかく、走るフォームも素晴らしい。デビュー前から楽しみにしていた」。そう話す池添騎手は、ガルフのデビュー3週間前、6月14日の函館スプリントSで落馬し、左手と左足を負傷した。保存療法ではデビュー戦に間に合わないため「ショウナンガルフに騎乗したい」と手術に踏み切ったほどほれ込んでいた。

 祖母が米G1馬で、近親には報知杯FRを制したショウナンザナドゥなどの重賞ウィナーが並ぶ良血。デビュー前から調教の動きも際立っていた。期待通り、初戦をノーステッキで7馬身差の圧勝。続く札幌Sでは前半1000メートル通過が1分2秒6のスローペースで、3コーナー後方2番手という“絶望的”なポジションから外、外を回りながらも他馬をねじ伏せ、2連勝で重賞初制覇。今後の明るい未来を予感させる内容だった。

 前記したようにホープフルSでは14着に終わった。だが、3か月半ぶりの実戦で20キロの大幅増。

初の関東圏への長距離輸送の影響も重なった。結果は残念だったが、今後に向け、この敗戦は糧になるはずだ。ショウナンガルフと節目のJRA重賞通算100勝を飾った池添騎手のコンビが、クラシックロードをにぎわしてくれるに違いない。(戸田 和彦)

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