バドミントン 全日本総合選手権 最終日(30日、京王アリーナ東京)

 五十嵐有紗(BIPROGY)、志田千陽(再春館製薬所)組と、桜本絢子(ヨネックス)、広田彩花(岐阜Bluvic)組が対戦した女子ダブルスの決勝で、一つのプレーで2点が加算される珍事が起きた。原因は人為的誤操作だった。

朝倉康善大会実行委員長が取材に応じ、「どう判断するのか、どう対処するのか、競技規則の中に選手が異議申し立てをするときには、次のサーブが行われる前に申し出ることという規定があるが、今回それがされていませんので、この1点加算された状態というのは成立しています。したがって、結果通り、このままというようなことになります」と説明した。

 3ゲーム目に桜本、広田ペアが16―14とリードして迎えたポイントで、五十嵐、志田ペアが15点目を取った。その後、桜本組がビデオ判定(チャレンジ)を要求。結果はインのままで、本来ならスコアは16―15になるが、誤ってさらに1点追加された。会場の電光掲示板には16ー16と表示され、選手だけでなく審判も気付かずプレー続行。流れが変わり、五十嵐、志田組が優勝した。

 試合後の会見で、勝った志田は「自分のプレーに集中しすぎて全然気づいていなかった。(気がついたら)追いついている、という感じだった」と話し、五十嵐も「相手側だったら気づくと思うが、自分たちはゾーン入っていて気づかなかった」と振り返っている。

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