◆全国高校ラグビー第3日 ▽2回戦 京都成章46―10倉敷(30日・花園)

 2回戦16試合が行われ、前回準優勝で、2大会ぶり出場の京都成章は、倉敷(岡山)を46―10で破って16強。ゲーム主将を務めたSH中川慎竜(しんりゅう、3年)が京都府予選決勝で敗れた前年の悔しさを胸に秘めてチームをけん引した。

3回戦は来年1月1日に行われる。

 約束の地に帰ってきた。京都成章は、前半3分にプロップ山辺亮太のトライで先制すると、前後半4トライずつを挙げて圧倒。京都府予選決勝・京都工学院戦(22〇12、宝が池)から先発を12人入れ替えても、快勝した。SHを務めた中川ゲーム主将は「(仲間に)『今しか楽しめないから楽しめ』とずっと伝えた。僕もめちゃくちゃ楽しかった」と2大会ぶりの白星に笑顔だった。

 前回大会は府予選決勝で京都工学院に敗れた。2014年からの連続出場も10でストップ。当時、中川はメンバー外だったが、試合会場で2年生を集め「負けてめちゃくちゃ悔しかった。俺らの代では絶対、こんな悔しい思いをしないようにと、すぐに集めました」と雪辱を誓い合った。今年、自身は副将に就任。左足首の負傷で3月の選抜大会は欠場したが「いつも大事な大会の前にけがしてしまう。

(この日は)気合が入っていた」と、聖地で思いを解き放った。

 関崎大輔監督(36)も「30名で戦わないといけない大会」と話し、選手層の厚さを見せつけた。見据えるのは頂点のみ。左膝手術で在学中の試合出場を断念した笹岡空翔(くうと)主将(3年)のためにも、負ける訳にはいかない。(登)

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