ロックバンド「羊文学」の公式サイトが30日に更新され、昨年5月から活動休止していたドラマ―・フクダヒロアが年内で脱退することを発表した。

 まずは「株式会社次世代」と「株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ F.C.L.S.」によるコメントで「いつも羊文学を応援して頂きまして誠にありがとうございます。

この度はメンバーに関してお知らせがございます。コンディションの調整のため活動休止しておりましたフクダヒロア(Dr.)ですが、2025年末をもちまして羊文学を脱退することとなりました」と脱退を報告した。

 続けて「なお、フクダヒロアは今後も音楽活動は続けていく予定です」と伝え、「羊文学はこれまで通りサポートメンバーを迎えて活動を続けてまいります。今後も変わらぬご支援の程、よろしくお願いいたします」とした。

 メンバーのコメントも掲載。フクダヒロアは「この度は約10年間所属していました羊文学から脱退する事に至りました」と報告。「メンバーの塩塚モエカちゃん(gt./vo.)、河西ゆりかちゃん(ba./cho.)、今まで一緒にバンドを組んでくれて本当に有難う。感謝しています。マネージメント、レーベル、ライブ等、羊文学に関わって頂いた様々なスタッフの方々に感謝申し上げます」と感謝の気持ちをつづる。

 そして「音楽活動を続けていく予定をしております」と伝え「今後とも羊文学、フクダヒロアの変わらぬご支援の程、何卒宜しくお願い致します。フクダヒロア」と締めくくった。

 塩塚モエカは「フクダがいたから羊文学がここまで続いたな、と思える局面がたくさんありました。

重要なときに優柔不断な私を後押ししてくれたのは彼でしたし、ここまでの羊文学の活動は、彼の特別な存在感と美しいドラムフレーズたちにたくさん支えられてきました。ありがとう」と感謝。そして「音楽を続けると聞いて、嬉しかったです。また、自由に、思い切り演奏してください」とフクダにメッセージ。「いつも応援していただいている皆様には、良いご報告ができず申し訳ありません。羊文学とフクダの活動は、それぞれ続きますので、時折り気にかけていただけますと幸いです」とファンにメッセージを寄せた。

 河西ゆりかは「フクダの繊細で意志のあるドラム、自分の好きにとことん向き合う姿勢は、今までの活動の中で励まされた場面が多くありました。フクダが羊文学に与えてきたものは、とても大きいもので、今後も消えることはないと思います。一緒に羊文学を作って支えてくれて本当にありがとう」と尊敬の思いを記し、「これから先の人生でまたフクダに会った時に恥じぬよう、私も羊文学の一員として、また1人の音楽家、人間として精進いたします。今後ともフクダと羊文学を温かい目で見守っていただけますと幸いです」と伝えた。

 同バンドは、ボーカル&ギター・塩塚モエカ、ベース・河西ゆりか、ドラム・フクダヒロアの3人組。2017年に現在の編成になり、20年8月にメジャーデビューした。

23年9月リリースのテレビアニメ「呪術廻戦」第2期「渋谷事変」のエンディング(ED)テーマ「more than words」がバンド最大のヒットを記録した。フクダヒロアは24年5月に当面の間、活動を休止することを発表。コンディションの調整が必要と説明し「まずは回復を最優先し、復帰の目処(めど)がたちましたら、改めてご報告致します」としていたが、脱退となった。

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