◆第105回全国高校ラグビー 第3日 ▽2回戦 慶応志木31―17鹿児島実(30日・花園)

 2回戦16試合が行われ、慶応志木が鹿児島実を31ー17で撃破し、03年度大会の樹徳(群馬)以来、22大会ぶりに、初出場で年越しを果たした。

 後半26分だ。

敵陣ゴール前約5メートルでパスを受けた慶応志木のCTB浅野優心が、相手ディフェンス4人を突破し、自身3つ目のトライ。「また仲間と過ごせること、さらにこの期間で成長できることが本当にうれしい」とかみしめた。

 27日の1回戦では、青森山田を撃破。未経験者が大半を占める中、大きな役割を果たすのが主将の浅野だ。父・良太さん(46)は元日本代表。自身も父のリーダーシップを受け継ぎ、フィールド内外で発揮。竹井章監督も「一番強いやつが一番ボールを持つべきだという考えでやっている」と信頼を寄せた。

 西の横綱・東福岡との次戦へ、「貫くというスローガンでもあるように、誇りとプライドを持って60分間全てを出し切りたい」と浅野。大応援団を背に快進撃を続ける。(瀬川 楓花)

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