大相撲の十両・琴栄峰(佐渡ケ嶽)が31日、千葉・松戸市の部屋で行われた朝稽古で、年内最後の稽古を行った。部屋の大関・琴桜、兄の幕内・琴勝峰を相手に計7番取った。

 琴栄峰は冬巡業を「腰椎椎間板ヘルニア」で休場していたが、「今は良くなって、少しずつ稽古もできるようになっている。体も休んでいた分、鍛えられたので、あとは年が明けてからしっかり稽古をして、場所に合わせていきたい」と現在の状態を説明した。

 2025年は名古屋場所で新入幕を果たしたが、6勝9敗と負け越し。「1場所で十両に落ちているので、幕内で取れる力がなかった。しっかり来年は幕内に戻れるように」と話した。さらに「新十両が同じタイミングだった安青錦(安治川)が大関に上がっているので、僕も頑張りたい」と、同学年への意識も口にした。

 また、持ち前の高々と足を上げる美しい四股はファンに広く認知され、本場所でも大きな歓声を浴びた。「相撲内容よりも四股ばかりなので、やはり相撲の内容を言われたい。自分を覚えていただいて、応援していただくのはうれしいことなので、あとは期待に応えられるように、相撲も頑張りたい」と語った。26年へ向けては「まずは幕内に定着して、さらに上に上がっている人たちに負けないように頑張りたい」と、言葉に力を込めた。

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