第76回NHK紅白歌合戦が31日、東京・渋谷のNHKホールで行われ、12年ぶり2回目の出場となる5人組ロックバンド「サカナクション」は、今年のヒット曲「怪獣」と、バンドの代表曲「新宝島」を届けた。

 山口は2022年にうつ病発症。

2年間音楽活動を休止したが、「怪獣」は病気と向き合いながら作った曲だ。同曲を歌唱後、スクールメイツ風のダンサーを従えて、山口は「皆さん、こんばんは。僕たち、私たち、サカナクションです。2025年、お疲れさまでした」と話し、「新宝島」を熱唱した。あいさつの際、手にしていたのは22年7月にNHK・Eテレで放送された特撮ドラマ「TAROMAN」のヒーロー・タローマンの“顔面”。山口は「タローマンのマニア」という設定で出演してきており、縁を感じさせるものとなった。

 パフォーマンスを終えて「12年前と比べて空気がすごいよくなって和気あいあいというかすごいやりやすかったです。楽しかったです。いつものライブのようにできました」と充実の表情。闘病をを振り返って「うつ病で2年間休んで、うつ病あけ初めての曲が『怪獣』だったんですけど、どんな風に世の中に届くか想像できずに、ただがむしゃらに作った曲がたくさんの人に聞いてもらえて、そして紅白のステージに立てたというのは自分的にもすごいドラマチック」と喜んだ。「音楽の神様に見捨てられなかったというか真面目にやっていればちゃんと見てくれる人がいるし、聞いてくれる人がいるんだなという自信になったし、病気を抱えながらこれから音楽をやっていく 同じ病気で苦しんでいる人たちにも自分たちのやり方でエールを送れたらなと思います」と振り返った。

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