W杯イヤー突入となり、26人の日本代表枠を巡るメンバー争いも佳境を迎える。25年は49選手が代表戦(国内組で臨んだE―1選手権除く)のピッチに立ったが、目標の世界一に到達するために、森保監督はどのような陣容の26人を選ぶのか。

南野拓実不在でどう戦う?」「センターバック(CB)の軸は?」「24、25、26番目の男は?」の3つの観点から、歴代で最もハイレベルなメンバー選考レースの行方を、岡島智哉記者が「占う」。

 【南野拓実不在でどう戦う?】

 南野と同じことができる選手は日本にいない。左膝前十字靱帯(じんたい)断裂でW杯出場が絶望的となった森保ジャパン最多出場のMFは、攻守両面で献身的プレーを繰り返しながら、勝負所での決定力も備える唯一無二の存在だった。

 南野の本職・シャドー(1トップ後方)においては、新星の台頭にも期待しつつ、別ポジションでの起用が多い主力を“コンバート”するのが現実的だ。主軸ボランチの鎌田大地、ウィングバック起用中心の中村敬斗、堂安律、伊東純也、三笘薫、前田大然らが候補。また南野の幻影を追う必要はないが、指揮官はここ数試合で町野修斗の“南野役”もテストしており、まいた種が花開く可能性も。思い切って前線を1枚減らす4バック導入も選択肢の1つとなる。

 【CBの軸は?】

 負傷者続出が“けがの巧妙”となり、DF陣の頭数はそろった。しかし18、22年大会の吉田麻也のような「軸」は定まっていない。誰が出ても強いチームは当然目指すべきだが、DFは連戦でも固定起用が望ましいポジションでもある。軸の擁立が求められる。

 実力で言えば、実戦復帰が近い冨安健洋がベストだが、現段階では計算が立ちにくい。

板倉滉も頼れる存在だが、W杯予選後の親善試合のパフォーマンスは渡辺剛、鈴木淳之介、谷口彰悟の方が上だったのも事実。軸となるDFリーダーのプレースタイル次第で、5~7人とみられるCBの陣容が変わってくる可能性もある。

 【24、25、26番目の男は?】

 22年大会から、登録枠が23→26人となった。従来はフィールド10ポジション×2+GK3人で23人だったが、3人分の“飛び道具枠”を置けることになった。精神的支柱となる選手、複数ポジションをこなせる選手、粗削りだが一芸に秀でる選手などが候補となる。

 22年大会で第3GKの川島永嗣に託された精神的支柱枠は長友佑都の一択。あとは、この枠が必要なのかどうかの判断次第だ。前回大会の町野のように好調アタッカーに1枠設けるなら北野颯太、後藤啓介、佐藤龍之介ら若手が候補。高さ対策の安藤智哉や望月ヘンリー海輝のほか、負傷を抱え、復調すればスタメン間違いなしだが…という選手に1枠を使い、大会中の完全復活に期待する手もある。

 【決勝進出は?】

 前回大会までは8強が目標だったため、4試合(1次リーグ3試合+決勝トーナメント1試合)で最大限のパフォーマンスが発揮できる陣容で十分だった。しかし、今大会の目標は優勝。決勝までの8試合を見据えた26人を選ぶ必要がある。

森保監督の考えや、いかに。(岡島 智哉)

 ◆26年北中米W杯

 ▽3か国共催 史上初となり、米国、カナダ、メキシコの計16都市で6月11日から7月19日まで実施される。

 ▽出場チーム32→48 1998年大会から続いた32から今大会は48に拡大。

 ▽大会方式 1次Lは4チームずつ12組に分ける方式で、各組上位2チームと3位の成績上位8チームが32チームによる決勝Tに進む。試合数は従来の計64から計104に増加。優勝するには決勝を含め8試合を戦う必要がある。

 ▽移動 時差を伴う長距離移動や気候の変化が生じる場合がある。そのため1次Lでは12グループを原則3地域(西部、中央、東部)に分け地域間の移動はなくした。

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