◇第102回東京箱根間往復大学駅伝競走往路 (2日、東京・千代田区大手町読売新聞社前スタート~神奈川・箱根町芦ノ湖ゴール=5区間107・5キロ)

 9年連続99回目出場の中大は、3区で本間颯(3年)が2年連続の区間賞を獲得するなど、往路3位に入った。藤原正和監督(44)は復路でのエース・吉居駿恭(しゅんすけ、4年)主将の投入を宣言。

30年ぶりとなる史上最多15度目の優勝へ、逆転を目指す。

 中大は、スピードを武器に往路3位に入った。3区では本間が1時間0分8秒で2年連続区間賞。11キロ付近で城西大を捉えて1位に躍り出ると、差を広げてタスキを渡した。「本間颯だったら大丈夫と信じながら、ここまでやってきた。練習の成果が出て良かった」と胸を張った。

 設定タイムを4人がクリアし、大きな貯金を作った。1区では藤田大智(3年)が従来記録を3秒上回り、2位と好発進。5区は区間11位で1位から3位に後退したが、本間は「柴田(大地、3年)が悪いんじゃない。これで負けたらしょうがない」と仲間をねぎらった。

 1年前から前半のスピードを強化した。59分台を目標とし、過去に活躍したY・ヴィンセント、太田蒼生と自身の走りを3区の各地点で比較。

「5キロから10キロが前回、相当遅かった。前半もっと突っ込んで粘ることを意識して練習した」。わずかに1時間の壁は越えられなかったが、プラン通りのレースで貢献した。

 今季は初めて3大駅伝全てに出場。だが、出雲(6区10位)、全日本(1区9位)は思うような結果が残せなかった。悩む本間に全日本後、「強くなりたい欲を思い出せ。自分自身でアクセルを踏め」と指揮官からゲキが飛んだ。「過信していた。メンタルが切り替わって行動も変わった」と大きな転機となった。

 青学大とは1分36秒差で復路へ向かう。本間は「十分に逆転可能。みんなで笑って大手町で会おう」とチームメートにエールを送った。

藤原監督は「(復路は)吉居で勝負したい。どの大学さんも手薄になってくるところで投入する。全日本での(優勝の原動力となった)伊藤蒼唯(駒大)君みたいな走りをさせたい」と、前々回7区、前回は1区で連続区間賞のエースを当日変更で、つなぎ区間に起用することを明言。あえて復路に温存する秘策で、巻き返しを狙う。30年ぶりに大手町へ一番乗りで戻ってみせる。(富張 萌黄)

 ◆本間 颯(ほんま・はやて)2004年9月15日、北海道士別市出身。21歳。埼玉栄高卒。23年、中大経済学部に入学し、1年時は全日本大学駅伝5区5位。2年時は全日本3区6位、箱根3区区間賞。3年時は出雲駅伝6区10位、全日本1区9位。自己ベストは1万メートル27分45秒05、5000メートル13分32秒77、ハーフマラソン1時間2分45秒。

171センチ。

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