昨年、3年連続MVPとなったドジャース大谷翔平。今季も受賞すればジャイアンツ時代のバリー・ボンズに並ぶ4年連続の最多タイとなる。

すでにMLBの代表的なデータサイトは、2026年の大谷の本塁打数予想を展開する。「ベースボール・リファレンス」が44本、「ファングラフス」が43本と控えめな数字を出しているのが気になる。

そこで、大谷が今年の誕生日(7月5日)を迎えて32歳となるところに着目してみた。通算500本塁打以上を放ったスラッガーの32歳シーズン(その年に迎える満年齢)の本塁打数をチェックしてみると興味深いデータが出てきた。

 50本以上 3人

 40本台  6人

 30本台  9人

 20本台  6人

 10本台  4人

 50本以上打ったのは、1927年B・ルース(ヤンキース)の60本を筆頭に、2007年のA・ロドリゲス(ヤンキース=54本)、2000年のS・ソーサ(カブス=50本)と3人しかいない。ルースの60本は当時のメジャー新記録となり、同年の打率は3割5分6厘のリーグ6位、164打点は同2位という素晴らしい成績に加え、ワールドシリーズでも2本塁打7打点の活躍で4戦全勝の立役者になった。

 ルースのように32歳シーズンに自己最多本塁打を放った500本以上打者は、他に2人。2000年のF・トーマス(ホワイトソックス=43本)、同年のG・シェフィールド(ドジャース=43本)だ。ちなみに大谷より2歳年上のA・ジャッジ(ヤンキース)は2024年に自身2番目の58本、1歳上のK・シュワバー(フィリーズ)は2025年に自己最多の56本を打っている。

 故障や不振で10本台に終わった選手は4人。スイッチヒッター最多本塁打記録を持つヤンキースのレジェンド、M・マントルは8年連続30本塁打で迎えた1963年にはフェンスに激突して左足を骨折し65試合の出場に終わり、500本塁打以上打者最少の15本に終わった。

投打の二刀流からいろいろな面で比較されてきたルースや現役を代表するジャッジやシュワバーがいずれも55本以上の本塁打を叩き出す32歳シーズンを送っている。

これは大谷の爆発を予感させるものではないだろうか。

 ※参考資料 ベースボールリファレンス、ファングラフス

 蛭間 豊章(ベースボール・アナリスト)

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