全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)が、5日に東京体育館で開幕する。女子の旭川実は、4強まで進んだ2024年以来、2年ぶりの出場。

高校総体では2年連続道決勝で敗れるなど、苦しい時間も成長につなげてきた。エースを中心とした2年前のチームとは異なり、粘り強い守備と全員バレーが持ち味。全国の舞台で、再び4強を目指す。

 長かった“冬”を乗り越え、旭川実が2年ぶりに春高の舞台に立つ。2年前の同大会ではエース・笠井季璃(現SVリーグ・クインシーズ刈谷)の活躍もあり、31大会ぶりに4強入り。しかしその後、全国の舞台から遠ざかってきた。道予選優勝後、「この2年が10年くらいに感じた」と語った岡本祐子監督は「長かったですね、全国3位が終わってからの2年だったので」とかみ締めた。

 高校総体は2年連続で道決勝で敗退。前回の春高予選は、まさかの準々決勝で敗れた。「すごくいい選手たちなんですよ。去年も今年も。けれど、思うような結果にならず苦しんだ」と岡本監督。

中村咲陽主将(3年)も「インターハイが終わってからの夏は、つらかった」と精神的に落ち込んだことを明かした。

 それでもはい上がってきた。総体敗退後、チームで話し合った。中村主将は「全員が同じ気持ちじゃないと勝てない。苦しいことからも逃げずに、最後まで取り組んでいこう」。岡本監督も「誰かがやってくれるみたいなところが、どこかにあったと思うんですよ。もう自分がやらなくちゃいけないって気づいた。夏、インターハイ負けてから、しっかり向き合ったと思います」と成長を認める。

 ブロックとレシーブが連動した、組織的で粘り強いディフェンスが武器。攻守で中心となる182センチのミドルブロッカー土屋苺花(3年)は「チームとしての完成度が上がった。組織として強くなった」と自信をのぞかせ、「センターコート(4強)まで勝ち進めるように頑張っていきたい」。スタメンを固定せず全員で戦ってきた名門が、総合力で上位進出を狙う。

(山口 泰史)

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