俳優の毎熊克哉が5日、都内で行われた23日公開の主演映画「安楽死特区」(高橋伴明監督)の完成披露舞台あいさつに出席した。

 舞台は安楽死法案が国家主導で可決された近未来の日本。

難病を患い余命半年と宣告されたラッパー・酒匂章太郎(毎熊)と、パートナーでジャーナリストの藤岡歩(大西礼芳)が国家戦略特区「安楽死特区」に入居し、その実態を内部から告発しようとする。原作は、在宅医として2500人以上をみとってきた医師で作家の長尾和宏氏による同名小説。

 毎熊は昨年公開の映画「『桐島です』」に続く高橋監督作品での主演。話を受けたのが同時期で「(脚本が)2冊同時に送られてきた。これはどういうことなんだ、と。両方読んだら全然毛色の違う映画で、こんな難しいのを両方私で大丈夫ですか?と驚いた」と回想した。

 プロデューサーを務めた女優の高橋惠子は、夫の伴明氏が脳梗塞で入院中であることを明かし「軽い脳梗塞ですので回復に向けて頑張っております」と語った。「撮影中はすごく寒い時期だった。命を削って撮影に臨んでいたような気がします。安楽死への賛成や反対を超えて1人の人間の生きざま、自分が何を大事に生きるのかFを考えてもらいたい。(伴明氏は)ここに来られないことがつらい感じでしたが、作品に全てを込めたと思う」と心情を代弁した。

 医師役の奥田瑛二も親友の伴明氏を思い、新年の抱負を「見た人が『あれ見てみろよ』というような映画にしたい」と述べた。

 毎熊とダブル主演を務めた大西礼芳(あやか)は、撮影の打ち上げ後に毎熊から「『僕たちの代表作になるね』と言ってくださった」と告白。これに毎熊は「酔っ払ってたかも…」と照れながら「すごく難しい役を2人で乗り切った。パートナーなので酔っ払ってそういうことを言ったんだろうな」と笑っていた。

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