阪神・伊原陵人投手(25)が6日、奈良・香芝市の母校・大商大の関屋グラウンドで自主トレを公開し、前鋸(ぜんきょ)筋の強化に励んでいると明かした。肋骨(ろっこつ)の外側から肩甲骨の内側にかけて広がっており、肩甲骨の動きに重要な役割を果たす胸部の筋肉。

自身の投球フォームを解析する中で必要性を確認し「うまくはまるかどうか分からないけど、信じてやるしかない」と今オフから特化して鍛え始めた。

 智弁学園、大商大、NTT西日本を経て2024年ドラフト1位で入団。1年目の昨季は28試合の登板で5勝7敗、防御率2・29と先発、中継ぎの両方でチームに貢献したが、6月8日・オリックス戦(甲子園)を最後に白星から遠ざかる悔しさも味わった。「投げることに関してのレベルアップがいる」と課題は明確。今は「1年間パフォーマンスを発揮するためのトレーニングや考え方を学んでいる」と成長の道を歩む。

 この日、ともに練習した大商大の3学年先輩のヤクルト・大西は「やっぱりいい球を投げる」と後輩の2年目の活躍に太鼓判を押した。また、45歳で通算188勝の石川から自身がもらった「焦るな」という言葉を伝えているという。「社会人から24歳で入っている。ドラフトの子らも下になるので、焦るんですよ。でも『焦らない』こと。キャッチボールも、準備も、ゆっくり大きく体を使うこと。ずっと言っていますね」

 「1年間また戦力として使っていただけるようにしたい」と意気込む伊原。

「僕は大学の時に(ドラフト指名漏れで)プロに行けなかった。ここで一生懸命やったのを思い出せる」と今年も3日から同グラウンドで始動した。「去年の成績を超えたいとか、防御率をもっと低く(良く)したいとか、三振を取りたいとかあるけど、まずは連覇できるように、チームの一員になれるようにやりたい」。真価を発揮する一年にしてみせる。(中野 雄太)

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