JRAは1月6日、2025年度のJRA賞を発表した。年度代表馬はフォーエバーヤング(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎、父リアルスティール)が受賞。

最優秀4歳以上牡馬、最優秀ダートホースにも選出された(年齢、所属は2025年時点の表記)。授賞式は1月26日に行われる。

 蓋を開ければ圧勝だった。有効投票数248票のうち、9割を超える226票を獲得。フォーエバーヤングが年度代表馬に輝いた。JRA未出走馬は1999年のエルコンドルパサー以来となる2度目。期間内に芝未出走馬の受賞は史上初だ。「JRAでの出走がない中で、このような賞をいただけたことは、彼が成し遂げたことの偉大さの証明だと思いますので、大変うれしく思っております」と矢作調教師は喜びをかみしめた。

 強い思いが最高の形で結実した。国内外でG1級競走2勝を含む重賞4勝を挙げながらも24年は特別賞どまり。矢作師は「部門賞を取れなかったのは残念。今年は年度代表馬を目指すぐらいの気持ちでいきたい」と言葉を絞り出した。

悔しさから始まった一年の始動戦はサウジC。香港のロマンチックウォリアーとの死闘を制し、賞金1000万ドル(約15億7020万円)を獲得した。

 秋はダートの世界最高峰、BCクラシックに2年連続で挑戦。その直前にスポーツ報知のインタビューできっぱりと言い切った。「勝って、年度代表馬を取りたい」。好位から堂々と抜け出し、難攻不落の分厚い壁を打ち崩す完勝。米競馬の年度代表表彰「エクリプス賞」でもダート古牡馬部門の最終候補3頭にノミネートされている。「厩舎として続けてきた挑戦が評価されたことが大変うれしいです」。まさに究極の有言実行だった。

 今年も戦いは続く。春は連覇を狙うサウジC・G1(2月14日、キングアブドゥルアジーズ競馬場)、昨年唯一の敗戦で雪辱を期すドバイ・ワールドC・G1(3月28日、メイダン競馬場)に参戦。その後は芝参戦も選択肢にある。

「今後もこの賞に恥じないような成績を残していけるよう、精いっぱい努力いたします」とトレーナー。総獲得賞金も29億9350万4900円とすでに歴代最多を塗り替えた。道なき道を突き進む26年。多くのファンの夢を乗せ、日本競馬の強さを世界へ伝える。(山本 武志)

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