◆プレミアリーグ第21節 マンチェスターC1―1ブライトン(7日、エティハド・スタジアム)

 ブライトンのMF三笘薫が、アウェーのマンチェスターC戦で2戦連続で先発し、0―1の後半15分、左足首負傷から復帰後初となる同点ゴールを挙げた。左から中へ切り込む得意の形から、右足で鮮やかミドルを決めた。

この日は同38分まで出場。昨年9月以来の今季2点目で、両親が見守る前で復活をアピールした。三笘の活躍を、英国在住・森昌利通信員が「見た」。

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 「これでまたチームの一員になれた。そこは感じます」

 三笘薫が本当の意味で帰って来た。昨年9月13日ボーンマス戦以来となる116日振りのゴールを決めた。9月27日のチェルシー戦で左足首を故障し、3か月の戦線離脱後、先発に戻って2試合目でゴールを決めると、クールな三笘も“チームの一員になれた”と語って安堵(ど)した。

 アーセナルとの優勝争いを続けるためには、勝ち点3がどうしても必要だったマンチェスターCが、全力で勝ちに来ていた。三笘を含め、ブライトン攻撃陣がその激しく厳しいプレスに苦しめられた。ところが後半15分、三笘がそんな強敵の一瞬の隙を突いた。

 狙いすましたゴールだった。三笘がボールを蹴る瞬間、前を塞いだ相手の188センチ、85キロの巨漢ボランチ・ゴンザレスが右足を伸ばして、股の間が開いた。

 「足が開いたのが見えたので、ボールを通すことができました」

 三笘が精密機械のように相手陣内PAの手前から右足を鋭く振って放ったシュートは、ゴンザレスの股を抜けて、相手ゴールの右サイドに流れ込んだ。

 試合データを見ると、マンチェスターCがホームで22本のシュートを放ったのに対し、ブライトンはわずかに6本。しかし28歳日本代表MFが再びプレミアリーグの舞台で、その数少ないチャンスをものにするクオリティーを示し、アウェーで貴重な勝ち点1を奪取した。

 「チームを鼓舞したいというところもありましたし、親も来ていたので」

 報道陣から「ゴールを決めて一番の感情は?」と聞かれて、三笘がこの試合に両親が訪れ、観戦していたことを明かした。

 W杯を目前にしたシーズンで故障し、チームに貢献できない苦しさから脱した復活ゴールの陰には、はるばる英国に赴き、そんな苦境の中にいた息子を応援する両親の存在もあった。(森 昌利)

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