昨年12月24日に老衰のため92歳で死去した、落語家の初代林家三平さんの妻でエッセイストの海老名香葉子(えびな・かよこ)さんのお別れの式が9日、東京・台東区の寛永寺輪王殿第一会場で始まった。

 喪主を務めた長男・林家正蔵は、開口一番に「泣いて笑って頑張って」という海老名さんがよく色紙に記していたという言葉を紹介し、「母の人生そのもの」とたたえた。

 海老名さんの夫で初代・三平さんが人気絶頂の54歳で死去した時、正蔵は前座で三平は小学生だった。「お母さん働くから安心しな」と正蔵に話していたことを明かし、「人前でおしゃべりなんか苦手だったはずの母が講演会の仕事をいただき、日本中に行ってお話をし、戻ってくれば徹夜で原稿用紙に向かう。そんな母親を楽させてあげたいと思うばかり」と感謝した。

 海老名さんが亡くなったのは、昨年のクリスマスイブ。長女・美どりさん、次女・泰葉、正蔵、三平の4人の兄弟、正蔵の妻・有希子さんと長女・あづきさんが病室に駆けつけたことを明かし、「みんなでジングルベルを歌いながら、お袋はサンタさんのそりで、空襲で亡くなった家族、そして父のもとへと旅立ちました。お袋、しゃれたことするな~。命日がクリスマスイブなんて忘れられないよ。騒いでいいのか分からないよ。落語のオチだよ」。最後には「俺は父さんのようにはなれないけれども、落語家を真っ当にやっていきたいと思います。安心して旅立ってください」と天国の母へ気丈に語りかけた。

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