なぜか1番人気が勝てないー。近年のフェアリーS(1月11日、中山・芝1600メートル)は1番人気にとって受難のレースとなっている。

過去10年で1番人気の勝利はなし。馬券圏内も17年アエロリットと22年スターズオンアースの2着2回のみ。最後に勝ったのは、首差で制した2014年のオメガハートロックまでさかのぼる。

 今年は前日発売の単勝オッズで3・6倍の1番人気に支持されているのが、キャリア1戦のギリーズボール(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎、父エピファネイア)。昨年9月の中山新馬戦はスタートこそひと息だったが、4角9番手から大外一気で差し切る強い内容だった。手塚貴久調教師は「気持ちの強い子で能力はありそう。このメンバーでも同じような競馬ができたら大したもの。中山は向いていそう」と期待を寄せているが、苦難が続く1番人気のジンクスを破ることが出来るだろうか。

 前日オッズで2番人気(4・4倍)に推されたのは、2戦目で勝ち上がったピエドゥラパン(牝3歳、美浦・千葉直人厩舎、父エピファネイア)。出走馬で唯一の2勝馬サンアントワーヌ(牝3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父ドレフォン)が7・1倍の3番人気で、以上の3頭が単勝で10倍を切るオッズとなっている。

 過去の勝ち馬を見れば、アエロリット、テンハッピーローズ、スターズオンアースとのちにG1馬に上り詰める馬もいるが、やはり精神的に安定しない3歳の時期を考えると、人気通りにはなかなかいかないのが最近の傾向だ。過去10年では2番人気が2勝、3番人気が4勝、5番人気が2勝、2桁人気が2勝を挙げている。

 過去10年の1番人気の成績は以下の通り。

16年リセエンヌ=7着

17年アエロリット=2着

18年テトラドラクマ=6着

19年アクアミラビリス=5着

20年アヌラーダプラ=6着

21年テンハッピーローズ=4着

22年スターズオンアース=2着

23年ヒップホップソウル=11着

24年スティールブルー=4着

25年レイユール=9着

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