大同生命SVリーグに所属する広島サンダーズが10日、広島市内で地元中小企業・個人事業主を招いたイベント「強く、広く、社会とつなぐ」(共催・大同生命保険株式会社、後援・公益社団法人SVリーグ)を開催した。

 今イベントは地域の持続的発展、企業の持続的成長を目的とした企画で、この日は約130人が参加した。

参加者はチームの応援Tシャツを身につけると、会場は緑一色に。主催者あいさつを務めたバレーボール元女子日本代表の谷口雅美ゼネラルマネジャー(GM)は「グリーンに染めていただき、本当にありがとうございます」と声を弾ませた。

 あいさつでは、地域におけるチームの取り組みを紹介。子どもたちへのスポーツ支援として、選手が同市内の小学校を訪問し体育の授業でバレーボールを指導するとともに、行政と連携して選手による実技指導やサイン会など地域住民と交流できる機会を設けていると説明した。谷口GMは「勝敗や競技成績だけではなく、地域にとってどのような存在になるかということを考えながら活動を続けてまいりました。これからも皆さまとともに、地域に根差したチームとして広島のスポーツ文化を盛り上げていきたい」と言葉に力を込めた。

 続いて共催者あいさつを行ったのは、大同生命・大枝恭子執行役員。同市出身の元日本代表選手で「世界一のセッター」と称された故・猫田勝敏氏が、小柄ながら卓越した技術や戦術眼で世界との体格差をカバーし日本の金メダル獲得に貢献したエピソードをあげ「こうした姿は、当社が日頃向き合わせていただいている中小企業の皆さまのご奮闘にも重なるなと感じています。当社は日本経済の発展に欠かせない中小企業の皆さまの継続的な成長をご支援しつつ、SVリーグが世界最高峰のリーグになり日本代表が男女ともに金メダルを獲得する日を夢見ながらご支援を続けております」と話した。

 イベントでは、SVリーグ・大河正明チェアマンが「企業がスポーツを支援する理由」をテーマに講演。まず、広島市が数多くのスポーツチームを抱えることに触れ「本当にスポーツと親和性がある。たくさんのスポーツチームがあることは広島にとって宝だと思う」と強調した。

 大河チェアマンはプロ野球やJリーグを例に、企業のスポーツとの関わりの歴史を振り返り。Jリーグ常務理事として働いていた当時、地域と密着しないと持続的な発展ができないことに気づいたと明かした。「スポーツが娯楽になったのが昭和。平成は地域と密着していかないとダメだっていうことをJリーグが教えてくれた」とチェアマン。「身近な地域に選手がいて、応援して、地域が絆でつながっていく。それがSVリーグが目指そうとしているところでもあるということです」と地域連携の重要性を熱弁した。

 講演後、参加者たちは懇親の場で交流を深めると、広島サンダーズの本拠地である広島グリーンアリーナに移動しサントリーサンバーズ大阪とのホームゲームを観戦。結果は0―3で敗れたものの、一体となって地元チームを応援する機会に皆が充実した表情を浮かべていた。

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