◆第104回全国高校サッカー選手権 準決勝 鹿島学園(茨城)1―0流通経大柏(千葉)(10日・MUFG国立)

 鹿島学園が後半終了間際の劇的ゴールで流通経大柏を1―0で下し、同校初、県勢では45年ぶりの決勝進出を決めた。

 立ち上がりは押し込まれるも粘り強い守備で耐えると、その後は、切り替えの速さ、激しい球際の攻防で一進一退の展開に持ち込み、前半は0―0で折り返した。

後半の立ち上がりは優勢に進めたが、その後は再び耐える時間帯が続いた。

 それでも、0―0で試合を進めていくと、後半45分、途中出場のFWワーズィージェイヴェン勝(2年)がゴール前の混戦から左足シュートを押し込んで均衡を破り、この1点を最後まで守り抜いた。

 新たな歴史の扉を開く1勝に、鈴木雅大監督は「試合前から格上ということで、一つ、二つ、頭が上かなという風に子どもたちと話をしていました。なかなか厳しいゲーム展開になると予測をして、まずキーパーのプムラピーの活躍は必須だろうと。思い切ってこの舞台で頑張ってもらう。それと、DFラインを中心に全員が粘り強く、懸命にシュートを打たせないこと。長いボールが入ってきても、中盤がアップダウンをして、前線に送った時には、中盤がサポートして、背後に蹴られた時は、DFラインとFWを中盤の選手で挟み込むということを繰り返しながらセカンドを拾い、サイドチェンジをして、粘り強く戦い、1回、2回のチャンスは終盤にしか来ないよと話しをしていたので。その1、2回のチャンスを決め切れたことが勝因かなと思います」と振り返った。

 準々決勝までの40分ハーフから準決勝は45分ハーフとなり、「45分を15分ずつに前半3回、後半3回に分けていまして、0が続けば続く分、チャンスになるという話はしていました。最後の15分切ったところで、このままPKに行く場合も想定して選手に伝えましたし、カードを切るというところで、トップの選手が足をつりかけていたので、今、調子のいい形になっているワーズィージェイヴェン勝に、ここで守備プラス1回のチャンスということでシュートを振り抜くということで。共通意識としてシュートに関しては、高い意識を持ってくれて、かつ粘り強くということで、ゴール前の混戦でしたけど、落ち着いて決めてくれた」とたたえた。

 25年度のサッカー界では、J1で鹿島が9年ぶりに優勝を果たし、J2では水戸が初優勝&初昇格。

さらに全日本大学サッカー選手権では筑波大が頂点に立ち、高校年代の鹿島ユースも3冠を達成した。その流れに乗り、鹿島学園も悲願の初優勝まであと1勝に迫った。“茨城旋風”に「旋風という言葉が飛び交う中で結構プレッシャーになっていて。その言葉を言って欲しいというインタビューもされるんですけど、でも本当に子どもたちとともに、茨城では1年に1回カンファレンスがあるんですけど、茨城みんなで素晴らしいチームがあるんで頑張っていこうという中で、今年は特に旋風を巻き起こしたので大丈夫かなという心配もあったが、その風に一緒に乗らせてもらって、たどり着いているところも多々あると思うので、皆さんの応援があって今があると思います」と笑顔で話した。

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