◆第104回全国高校サッカー選手権▽準決勝 神村学園(鹿児島)1―1(PK9―8)尚志(福島)(10日・MUFG国立)
準決勝2試合が行われ、鹿島学園(茨城)と神村学園(鹿児島)が、ともに初の決勝進出を決めた。神村学園は尚志(福島)との10番手までもつれ込んだ白熱のPK戦を制した。
ついに決勝の舞台へたどり着いた。10人目にまで到達した壮絶なPK戦を制すると、静寂から一気に大歓声に変わった。同校初、県勢では08年度の鹿児島城西以来の決勝進出を決め、有村圭一郎監督(48)は「今日勝ち切れたのが未来にもつながる。鹿児島の子たちも含めて、いろいろな子たちに夢を与えられた」と感無量だった。
前日(9日)の練習でPK練習を行ったが「ふかしまくり、外しまくりで、これはだめだなと思っていた」と有村監督。主将のDF中野も、枠を外し、GKに防がれ続ける面々を見て、「少し心配だった」と振り返る。試合では積み重ねを信じるしかなかった。チーム最後のキッカーとなった中野は「思い切り振れるし、低くて速いのが突き刺さる」という監督からの助言を思い出し、あえて助走を短めに取り、緊張感と不安を乗り越えた。
夏の総体との2冠を果たしたのは過去に5例で、3校しか成し遂げていない。初の決勝でその偉業に挑む。「歴代の先輩たちがいてこその決勝。
◆夏の総体と冬の選手権の2冠 首都圏開催に変更された1976年度以降では過去5例。97年度に東福岡(福岡)、2000年度と03年度に国見(長崎)、15年度に東福岡(福岡)、21年度に青森山田(青森)が達成。国見は00年度にFW大久保嘉人、03年度にFW平山相太の超高校級がそれぞれ得点王を獲得し、チームをリード。直近の青森山田は、MF松木玖生(現サウサンプトン)を中心に高校年代最高峰のプレミアリーグとの3冠を達成した。

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