11年ぶりに日本球界に復帰した楽天・前田健太投手(37)=前ヤンキース3A=が10日、同世代の巨人・坂本勇人内野手(37)との対決を心待ちにした。沖縄県内で自主トレを公開。

親交が深い坂本との対戦を待ち望み、88年世代での“共闘”も誓った。同世代の存在も力に変えながら、投球回180イニング超えを目標にフル回転していく。

 盟友との対戦を想像したマエケンは温暖な沖縄の地で胸を高鳴らせた。メジャー通算68勝を挙げ、11年ぶりに日本球界に復帰。2010年代にセ・リーグをともにけん引してきた坂本との久しぶりの対決は楽しみの一つになっている。

 「お互いが19歳くらいでデビューして、僕がメジャーに行くまでに、(坂本)勇人とはプロ野球生活で一番対戦しているくらいのバッターだと思う。もう一度対戦したいという思いはありますね」

 名勝負を繰り広げてきた。互いに高卒2年目から活躍し、通算の対戦成績は106打数25安打で打率2割3分6厘、5本塁打。日米通算165勝を挙げている右腕にとってプロ生活で2番目に対戦が多い打者で、通算28奪三振は最多でもある。「困ったら、右(打者)だったら(坂本)勇人とかに」と、打者目線のアドバイスを求めることもあるなど、親交も深い。そんな背番号6と、6月の交流戦(9~11日、楽天モバイル)、日本シリーズでの勝負を心待ちにする。

 同世代の存在は特別なものだ。

「黄金の88年世代」は坂本をはじめ、柳田、秋山、田中将、大野らが現役で奮闘している。「世代交代が進んで人数も減ってきた。残っているメンバーみんなで頑張ろうと話しているので、ライバルというよりも仲間意識が今は強い。みんなでいい成績を、という思い」。“共闘”を誓い合っている。

 同学年たちから刺激を受けながら迎える日米通算20年目はフル回転を期す。「たくさん投げて、たくさん勝ちたい」。昨季、楽天で誰もいなかった規定投球回到達はノルマ。「先発はイニングを投げないといけないと思っているので、180(イニング)とか。投げられるかは分からないけど、目標は高くしていきたい」。昨季両リーグで180イニング超えは日本ハム・伊藤の1人だけ。それだけフル稼働できれば、おのずと白星も増えてくる。

 自主トレではカメラ6台、報道陣25人が集まる中、キャッチボールで力強い直球を投じた。調整ペースは米国時代より2週間ほど早い。「仕上げていく中で、できるだけ(2月)1日や、早い段階で(ブルペンに)入れるように調整したい」とキャンプインを見据えた。同級生を発奮材料にしながら、マエケンが新たなストーリーを紡いでいく。 (宮内 孝太)

 ◇過去5年間で投球回数180以上の投手

21年 山本由伸(オ)193回2/3

22年 山本由伸(オ)193回

24年 東 克樹(D)183回

   有原航平(ソ)182回2/3

   戸郷翔征(巨)180回

25年 伊藤大海(日)196回2/3

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