巨人・山崎伊織投手(27)が10日、球速をアップさせ、自身初の防御率1点台フィニッシュを目標に掲げた。Gタウンでの自主トレ後、「エースと言われる人たちは全員、1点台でシーズンを終わっている」と昨季のキャリアハイ2・07からの良化を宣言。

球団では菅野智之以来の4年連続2ケタ勝利も目指す中、14年ぶり日本一に向けて真のエースへと上り詰める。

 球に力感以上のキレがあった。気温7度でのキャッチボール。山崎は全身をバランスよく連動させ、リズミカルに腕を振った。キャリアハイ11勝で防御率2・07をマークした25年だが満足感はない。6年目の今季はフル稼働した上で防御率1点台を狙うと決意した。

 「エースと言われる人たちは全員、1点台でシーズンを終わっているので。(後半戦の)7、8、9月をしっかりと迎えることができたら、おのずといい成績になる。どうすればいいか常に考えながら頑張りたい」

 3年連続2ケタ勝利した昨季は4月の月間防御率が5戦0・00で、ロケットスタートの勢いのまま終盤の9月25日、残り2登板まで1点台(1・90)をキープも最終的に2点台となった。球団では近年、内海、菅野、戸郷らが1点台をマーク。エース道を歩み始めた右腕にとっても越えていくべき壁といえる。

 昨年は投手陣を先導し登板(25試合)、イニング(156回1/3)、勝率(7割3分3厘)で自己新。

失点減と共にこだわっていくのが貯金数で「まず負けないように」。防御率1点台かつ最高勝率のタイトルに輝けば、球団では24年に15勝3敗で同1・67を記録した菅野以来。東海大から巨人の系譜、背番号19を受け継いだ者として、真価が問われる一年だと自覚する。

 不動の安定感を手に入れるため、オフは直球の球速アップに取り組む。昨季終了後に捕手の甲斐と話し合い、さらなる成長に向けて「球速」という答えを出した。現在はトレーニングに加えて体の連動性を鍛え「いかにエネルギーをロスせずボールを投げられるか」を追求する日々。約2か月で劇的に球が速くなるわけではない。「限界は見えてます、自分の中で」と語りながら「その限界を突破するだけ。そこを限界やと思わずに超えていく」と前を見た。

 148キロに迫る平均球速、MAX155キロの双方を0・1キロでも向上させるすべを今、貪欲に求めている。直球が走れば、多彩な球種をハイレベルに操る投球術はさらに光る。「大変」と現実と向き合いつつ「誰に聞いても『28、29、30(歳)で体の一番のピークを迎える』と。

だからこの3年本当に頑張りたい」と目の色を変えて猛練習している。課題として口にするのが後半戦の“失速”。今年のテーマは「自分に打ち勝つ」に設定した。ホームベースは踏ませない。優勝するために、防御率1点台を目標にした。(堀内 啓太)

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