J2北海道コンサドーレ札幌の河合竜二GM(47)が、本紙の単独インタビューで、強いクラブづくりへの思いを語った。昨年12月12日に就任し、チーム編成などに奔走してきた。

川井健太新監督(44)の下、32選手で臨むクラブ創設30周年の今季、布陣には手応えを感じている。12日に始まる沖縄キャンプから全日程に帯同と、GMとしては異例の密着型スタイルでコミュニケーションを取り、強固な組織づくりを目指す。

(取材・構成、砂田 秀人)

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 並々ならぬ覚悟が、河合GMの言葉に表れた。クラブ創設30周年となる今年、8期連続赤字が確実な状況で大役を引き受けた。

 「このままいくとクラブがつぶれてしまうのではと。その中で、自分を優先して逃げるという発想はなかった。めっちゃ難しい状況だがピンチはチャンスだと。僕がずっと大事にしている言葉は『今、目の前のことを全力で』。引き受けないという考えはなかった」

 自身は札幌で選手時代に2011、16年と2度のJ1昇格を経験。当時との“温度差”を埋めたい思いが強い。

 「ここ何年か練習の雰囲気が良くないなと。1本のパスへの重みがなくて、ずれても何もなかったような感じで進んでいく。

それってぬるさだよと。1本の質にこだわれば、試合でずれることなどなくなってくる。そこはしっかり変えたい部分だったので、色んな選手を見て選んだ。非常にいい補強ができたんじゃないかなと思っている」

 戦える選手を入れたと同時に、集団を率いる川井監督に大きな期待を寄せる。

 「川井さんのサッカーは人もボールも動き、常に攻撃の矢印が前方向にある。ボール回しやポゼッションにしてもゴールを奪うためと、しっかり考えてくれる。相手によってやり方を変えたり、自己満足で終わるフットボールをせず、勝つために何をするかができる監督という印象が強い」

 GM職に対してあえてイメージは持たない。選手第一主義を貫き、動き、チームを変革させる。

 「既存のままでは何も変わらないが、自分本位で進めてもダメ。まずは選手としっかりコミュニケーションを取りたい。常にオープンでいたいし、サッカーに限らず、人生においてでも何でも聞きに来いよと。キャンプにも全て帯同するし、現役時代と同じような生活になるかなと。

選手やスタッフにとってはこういうGMがいいんじゃないかなと考えて動きたい。もう一つ、地域に愛されるクラブじゃないと繁栄はない。改めて応援される、愛されるクラブにしていきたい」

  ◆河合 竜二(かわい・りゅうじ)1978年7月14日、東京都生まれ。47歳。西武台高から97年にJ1浦和入り。2003年に横浜Mに移籍し、同年、04年と2年連続J1優勝に貢献。11年に札幌に完全移籍し、同年と16年にJ1昇格を果たす。18年オフに現役引退。現役時代のポジションはボランチやセンターバック。J1通算191試合出場9得点、J2通算147試合出場2得点。引退後は「コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン」として広報的役割や営業活動に従事。昨年4~12月は株式会社まちのミライの代表取締役社長を務めた。

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